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2026.08.24
国産の小麦とバター100%使用「デニッシュロール」新シリーズ開発秘話

「フィリングをなくしてみたら、実は使い勝手がぐっと広がった」。朝食ビュッフェの定番として親しまれてきた既存商品のデニッシュロールに、フィリングを使わない新しいシリーズが加わります。これまでのスタイルブレッドらしく、素材と製法にこだわった国産バター、ノワールショコラ、アールグレイの3つの味わいが登場します。
開発を担当した商品企画グループの佐藤さん、宮地さんに、企画の背景とものづくりの舞台裏を伺いました。
丸くて可愛いフォルムは、業務用デニッシュではめずらしい

ーこのデニッシュロールの新シリーズは、そもそもどんなきっかけで開発が始まったのでしょうか。
開発(佐藤):最初からリニューアルのつもりだったわけではないんです。既存のデニッシュロールは、クロワッサンとはまた違う、丸くて可愛らしい形状が特徴なのですが、この形が他にあまりないというお声を、お客さまからたくさんいただいていました。それなら新しいラインナップを考えてみようと、宮地に相談したのが始まりです。
ーこの丸い形状を作るのは、難しいことなのでしょうか。開発(佐藤):そうなんです。この形には専用の型が必要で、クロワッサンのように生地を巻くだけでは作れません。特に小さいサイズでこの形状となると、業務用として製造しているメーカーはあまり多くないと思います。この小さめのサイズ感で、朝食ビュッフェでも食べられるという商品はあまり見かけませんね。
フィリングをなくしたら、使い方の自由度が広がった
ー今回、あえてフィリングを使わない仕様にされていますが、これはどういった経緯だったのでしょうか。
開発(佐藤):きっかけは、ホテル以外の外食業態のお客さまからのお声でした。チョコレートでデコレーションしたり、上にトッピングをして可愛く見せたいというご要望をいただくことがあって。「フィリングはなくてもいいから、それより自由に使いたい」というお声を受けて、今回フィリングなしの商品を開発することになりました。
ーフィリングがないことで、具体的にはどんな使い方が広がるのでしょうか。開発(佐藤):チョコレートをかけてデコレーションするのはもちろん、上にホイップクリームを絞ったり、サンドしてセイボリー系のオープンサンドのようにも使っていただけます。フィリングがない分、それぞれの店舗様の個性を出しやすい商品になったと思っています。
桐生酵母・低温長時間発酵と、国産バター100%へのこだわり
ー原材料について、これだけは譲れなかったというポイントを教えてください。
開発(佐藤):今回、バターは国産100%、主に北海道産のものを使うと決めていました。国産バターの良さは、上品な風味と豊潤さがありながら、重くなりすぎない味わいだと思っています。朝食ビュッフェで召し上がっていただくことも多いので、ここは譲れないポイントです。
香料や着色料に頼りすぎず、素材そのものの風味を生かすことも意識しました。アールグレイは生地に茶葉を練り込んでいて、リベイクするとバターの香りに紅茶のベルガモットの爽やかな香りが重なります。 ※バターの供給状況によって北海道以外の国産バターを使用する可能性があります。 ー製法や焼き方でこだわった点はありますか。
開発(宮地):スタイルブレッドの他の商品と同じく、自家製の天然酵母「桐生酵母」を使って低温長時間発酵させています。そのうえで、この商品は型に入れて天板でふたをする「平焼き」という製法で焼き上げていて、両面が平らな綺麗な円柱形に仕上がります。
じっくり焼くことで表面はデニッシュらしいサクッと、中はしっとりとした食感になるので、デニッシュでありながらパンらしい食べやすさを両立できたと思っています。
甘みを加えたことで生まれた、量産のブレとの戦い
ー開発の中で、一番苦労した点はどこでしたか。
開発(宮地):フィリングを抜いた分、アレンジせずにデニッシュロール単体でもしっかり満足感のある食べ応えを保てるかという点は最後までこだわりました。
既存のデニッシュロール生地よりも、すこし甘みをプラスしたのですが、パンにとって砂糖は発酵にも焼き色にも大きく影響します。ライン上で量産しようとすると、商品ごとに焼き上がりのブレが出てしまって。現場のスタッフに協力してもらいながら、何度もラインテストを重ねました。
ーどのくらいの期間、試作を重ねたのでしょうか。開発(宮地):ラインテストが完了するまで、半年ほどかかりました。3種類ありますので、試作の回数は数十回になると思います。特にプレーンタイプは、何も入っていない分、生地の焼き色の調整が難しいところがありました。この形の揃い方こそがこの商品の良さでもあるので、ブレをなくすことには最後までこだわりました。
誰もが気兼ねなく楽しめる一品を目指して
ーこの商品の「一番好きな部分」を、あらためて一言でいうと。
開発(宮地):フィリングがない分、可愛らしい形状とこのサイズ感がお気に入りです。クロワッサンなどと比べて、生地そのものに甘みをプラスしているので、単体でも楽しめますし、セイボリーにもスイーツにも使えて、アレンジは無限大だと思っています。
ー3つのデニッシュロール、お客さまにどのように使っていただきたいですか?開発(宮地):アレンジしていただくことを前提に作った商品なので、それぞれの店舗様がどう個性を出そうかと、シェフの皆さんがあれこれアイデアを巡らせている姿を想像すると、それだけで嬉しくなります。年齢や性別を問わず、誰もが気兼ねなく楽しめる商品にしたいという思いも込めています。
ーありがとうございました。
店舗ごとの新しいアレンジで、デニッシュロールの魅力を引き出していただくのが楽しみです。
※本記事は社内インタビューに基づいています。 最新の商品仕様・発売時期については、製品カタログまたは営業担当までお問い合わせください。
紹介した商品

国産100%バターの上品な風味を生かしたベーシックな一品。フィリングなしで、店舗ごとのアレンジを楽しめます。

生地に練り込んだショコラの風味が特長。デコレーションのベースとしても使いやすい味わいです。

生地に茶葉を練り込み、リベイクするとバターの香りにベルガモットの爽やかな香りが重なる一品です。
デニッシュロールのほか60種以上の冷凍パンはこちら
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